

















……ざわざわざわざわ……
「えー? まだ歴史をやるの?」
「いい加減、懲りて欲しいですね」
「力量不足だってはっきりわかったんだから、SSだけに集中すりゃいいのに」
「そーよ、だいたいこんなの受験にも役に立たないし、偏った知識で歴史を語ると痛い目にあうんだから」
「今回は厳密に言うと、歴史ではないらしい」
「じゃあ何なのよ?」
「劇 だ」
「劇?」
「Fateキャラにハンニバル戦争を演じてもらう、そういう企画だ」
「マニアックすぎる!」
「百も承知だ」
「配役は?」
「下記の通りだ」
−MAIN CAST−
◆ローマ◆

大スキピオ
ハンニバル戦争に終止符を打ったローマの青年将軍。
ザマの戦いで、ハンニバルを打ち破りアフリカヌスの称号を得る。

ファビウス
ハンニバルの侵攻に対し、徹底的な持久戦略を主張した老獪な知将。
「ローマの盾」と呼ばれる。
喰えない爺さん。

マルケルルス
「ローマの剣」と呼ばれた猛将。
劣勢のローマ軍の中で、唯一互角にハンニバルと戦い得た。
平民出身の男性。

ウァロ
ファビウスの持久戦論に反対して、主戦論を唱えた執政官。
カンネーの戦いでハンニバルに大敗する。

パウルス
ローマの執政官。カンネーの戦いで死亡。男。
◆カルタゴ◆

ハンニバル
打倒ローマを誓うカルタゴの天才将軍。

マゴ
ハンニバルの末弟。
◆その他◆



いろいろ
適当。
「ちょっと! 何であたしが爺の役なのよ!」
「何だよ! 僕は負け犬の役かよ!」
「そこだけがぴったりですね」
「俺がギルガメッシュの弟の役? 冗談じゃねえぜ」
「ふん、まあ我が演じるには不足な役だが、戯れに許してやろう」
「どうして私を差し置いて、アンタが大スキピオ役なのよ!」
「俺に言われても…」
「コイツがハンニバル役ってのも大問題だぜ。もっと 知的 で クール な奴じゃなきゃ」
「何だと、雑兵!」
「あたしの役が無いけど?」
「幼女には私と観客になってもらう。客観的な視点を持つ者が必要だからな」
「幼女ゆうなー!!」
「さあ、これが台本だ。各自準備するように。その間に我々は時代背景を説明しておこう」
「アイアイアサー」
古代の地中海世界の両雄であったローマとカルタゴ
シチリア島を巡る争いから、遂に両国は全面戦争に突入した。
そしてBC241年、23年も続いた第一次ポエニ戦争がローマの勝利によって終結した。
この戦争後、ローマに復讐を誓うカルタゴの猛将ハミルカルは国内重視派の勢力が強い本国を去り、新天地イベリア(スペイン)に向かった。
この時ハミルカルは神殿に息子ハンニバルを連れていき、生涯ローマを敵にすることを誓わせた後、イベリアへの同行を許した。ハンニバルが9歳の時のことである。
その後ハンニバルは、イベリアで成長していく。イベリアでは苦難惨憺の末、ハミルカルの一族の力により都市カルタゴ・ノヴァを中心とした新たな植民地が誕生した。
しかし父が死に、彼の姉の婿であったハシュドゥルバルがローマの暗殺者に殺されると、ハンニバルがイベリアの総督の地位に就く。
実権を握った若き総督はさっそくイベリアのローマの同盟都市を攻撃する。
こうしてローマ人がハンニバル戦争と呼ぶ、第二次ポエニ戦争が始まった。
BC219年の事である。
「下がハンニバル戦争の地図ね」

「さて、古代史上最高の戦術家ハンニバルは、どのようにしてローマを滅亡に追い込む気なのか、そしてローマはそのハンニバルにどう対抗するのか。歴史の分岐点である第二次ポエニ戦争を楽しもうではないか」
「…人がいっぱい死ぬから?」
「その通りだ」
「ししょー!! ボスケテー!!」